Chaos Fear 2100

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<<   作成日時 : 2006/08/04 22:19   >>

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「救援班、第一第二共に緊急電車への乗り込み完了。」
「部隊長殿、号令を。」

聖瑠歌は高鳴る胸を押し殺す。
真っ当なご時世ならば水兵服を着ていてもおかしくない少女。
今はそれが上官殿だ。


大事なのは密度。


将たる者に求められしは、幾万の経験であり、幾億の知識である。
聖瑠歌はジョエルの瞳を見つめた時、深遠を感じたという。

初顔合わせはBBQであった。
NATO派兵部隊とは如何な奴等か見定めていた際、
最も違和感を感じたモノドモが、ジョエル率いる一派であった。
彼等は共通してロザリオを首に掛けている。


 /*/


「私達が…与えられし…役割、は、陽動作戦…ようどう…」
皐月野聖華はガチガチに硬直している。


「皐月野、貴女は私達の背を守る者だ。
守られる為に来たのか?違うだろう。」
タニス・レイカーは口を開く。


「そ、それはそうなんですけど…」
聖華は困り顔だ。
何せ年下に説教を受けて悦しむ趣味は無い。
しかし反論も出来ず、彼の言葉を耳を貸した。


「ならば胸を張るんだ。
心から誇れる友である為に。」
タニスは瞳を離さない。
彼は聖華の髪を撫で、最高の笑顔で包み込んだ。
親指を立てた拳というオマケ付きだ。


「(…へんなひとがふえました。)」
少し後悔。
聖華は心で泣いた。


 /*/


我等は攻勢班、其れ即ち最前線。
明日を生きる為に、今日を捨てる覚悟は出来た。
一片の迷い無く、全力で腕を剣に変えるのみ。


 「皆様、向かいますわよ!!」


ジョエル・ジョバンナが先頭を進み、
死徒を索敵し、交戦し―――蹂躙する。
一方的としか形容できない光景。
巧みに銃と剣を使い分け、人知の反応速度を超えたそれは、
すれ違い様に死徒を肉片へと変えていった。


「ミス・ジョッエール、パーフェクトデース!
イタリアンの素晴らしさを見せ付けてやりマショー。
打ち漏らしは私にお任せクダサーイ!」
彼はジョエル直属の部下であるエミリオ・アサッシーノ。
虫の息の死徒をAEライフルで確実に打ち抜いていく。


「ありがと、エミリオ。
…皆様!その調子で全滅に追い込みますわ。
私が出る以上、一匹も逃がす事は許しません!」
黄金の戦姫は戦場を舞い、黒の従者を切り捨てる。
その姿はまるで舞踊の如く。


 /*/


「深遠の瞳を持つ少女…か。嗚呼、怖い怖い。」
「NATOは化け物でも作ってるのかねぇ。」
久我慶司と聖瑠歌は、彼女の後ろを追いかけた。


久我は静かに踏み込む。
「心強い味方ですから、俺は大歓迎ですよ。」

瑠歌は笑いを堪えながら切り返す。
「けど、人間じゃないよね、アイツラ。」


なら、何なのだろうか知る由も無いが、
優秀な戦果を上げている事だけは間違いなさそうだ。

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